生命の木と天使たち

ワンネスってよく言いますが、どんな感じなのだろうと思うのです。大河の一滴のようにみんな溶けて一つになってしまうのでしょうか。自分自身がいなくなってしまうのでしょうか。
ある日、見た夢です。
私は夢のなかでごねていました。ワンネスは私自身が消えてしまうようで怖い、と。すると隣にいた誰かが、ワンネスの先に進もうといいます。大きな光の中に入っていって、ずっと行くと、遠くに大きな木があり、その周りには何人もの天使たちが飛んでいます。一人ひとり、違った色の服を着て、違った肌の色をしています。その人は言いました。
「みてごらん、生命の木だよ。天使たちの個性豊かな様子を見て。奥へ行けば行くほど、その人その人の個性は強くなり光るんだ。消えてなくなってしまうのではないんだよ。」
本当に素晴らしい夢でした。私はその夢を見て以来、ワンネスがこわくなくなりました。
夢の中で見た景色を絵にしたいと思っても、とてもできません。こんな感じにしか描けませんでしたが、許してください。

Artist伊藤無垢Date2024/12