新しい白いブラウスを買いました。
襟は大きく肩までふわりとかかり、袖口にはフリルがついています。
私の歳では、ちょっとロマンチックすぎるかなと思いながらも、あまりにかわいくて、つい買ってしまいました。
買ってはみたものの、着るには勇気がいるなあと思って、箪笥の肥やしになるかと思ったくらいです。
けれど、ある晴れた日、思い切って着てみました。
すると、不思議なことに、恥ずかしいなんてまったく思いませんでした。
それどころか、気持ちがふわっと上向いて、うっとりするような気分になって、心から嬉しくなったのです。
私は昔から、ロマンチックなものが好きです。
フリルやレースが大好きでした。
でも若い頃は、それを身につけるのが恥ずかしくて、洋裁屋さんで切れ端のフリルやレースを買っては、手芸箱にそっと忍ばせていました。
そして、たまに取り出して眺めては、うっとりしていたのです。
それがこの歳になって、実際に身につけてみたくなったのは、どうしてでしょう。
「私はこうありたい」と、やっと自分が主張し始めたのでしょうか。
そのブラウスを着ていると、自分の古巣に帰ったような、守られているような気持ちになりました。
これからは、人目を気にしすぎず、自分の好きなものを身につけていこう。
そんな小さな決心をしました。
自分を少し変えてくれた、一枚の白いブラウスのお話でした。