青い魂が、そっとわたしの心の奥でささやきました。
「わたしがこの鳥かごから自由になった姿を描いてください。」
青い魂は、少しずつ青い鳥に溶けていき、青い鳥はやがて青い空へと溶けていきます。涙の後は、キャンバスの上で無数の青い花となって咲き始めました。
青い花は、胸の中に長いあいだ積もってきた涙や痛みの結晶です。
けれど、鳥かごの扉が開き、一歩を踏み出したとき、その悲しみは静かにかたちを変え、美しい花へと生まれ変わっていく——
そんなイメージを込めて描きました。
人が、縛られた場所から自由になろうとするとき、注がれてきた愛情や、積み重なった悲しみが深ければ深いほど、その一歩の重さも増していきます。青い魂は、青い鳥と青い空に溶けていかなければいけないほど、その一歩に勇気が必要だったのです。
青い魂は、ついに鳥かごを離れ、自由な広い空になりました。
この作品の前に立つ方の心にも、そっと青い花が咲き、自由へ向かう小さな翼が生まれますように。
F8 油彩画