「人魚」は、赤い色から生まれた空想をたどって描いた作品です。
赤い色で何かを思い浮かべようとすると、
なぜか、夜や星、そして人魚の姿が心に浮かびます。
赤は単に鮮やかな色というだけでなく、
夜の深みともつながっている、不思議な色だと感じています。
赤の深さは、暗い海の底や、宇宙の闇のようでもあり、
同時に、血の流れや心の鼓動のような「生」の力も宿しています。
その両方を持っているからこそ、赤はどこかスピリチュアルで、
魂の奥深くを照らす色なのかもしれません。
人魚は、その深い赤の世界に生きる存在として描きました。
夜の海と星明かりのあいだを泳ぎながら、
私たちの心のいちばん深いところ——
言葉にならない感情や、まだ形になっていない願いを見守っているようなイメージです。
見てくださる方の心の奥にある、静かな願いや想いに
そっと寄り添うような一枚になればうれしいです。
F4 クレヨン画
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