今日は有給休暇をもらい、午前中にヴェルニー公園へ行ってきました。
薔薇にはまだ少し早かったのですが、海風に吹かれながら歩いていると、つぼみや咲きかけの花のあいだを、薔薇の妖精たちがあっちこっちへ飛び回っているように感じました。
海を見ながら歩いていると、ふと、海の底へ引きこまれるような不思議な感覚になりました。
私の行方知れずになっていた愛や、もうここから先の人生には必要のない愛が、海を通ってどこか遠くへ流れていくような気がしたのです。
海の底には一本の道があって、私の魂はその道を通って、かつて大切だった愛を
静かに浄化しに行くのではないか——そんなイメージが浮かびました。
薔薇の花に癒されながら歩いているうちに、私の中の愛は、とても繊細な光になって海の底へ流れていき、そこでやさしく溶けていくように感じました。
今朝は、少し心が折れそうな気持ちで目を覚まし、なんとなくヴェルニー公園まで足を運んだのですが、帰る頃には、胸の中が愛でいっぱいになっていました。
思いがけず、薔薇と海に心の深いところをそっと整えてもらった一日でした。
