第50回現代童画展が、今日から上野の東京都美術館で始まりました。
節目の「第50回」という記念の年に、私も作品を出品させていただき、入選という形で参加できたことを、本当にうれしく思います。
会場に足を踏み入れると、すぐにわかるほどの熱気に包まれていました。
歴代の現代童画大賞の作品も展示されていて、歩きながら「ああ、本当に50回の歴史を重ねてきた展覧会なんだなあ」としみじみ感じました。どの作品も、それぞれの作家さんの「心の中のいちばん美しいところ」がキャンバスにあらわれていて、観ているだけで胸の奥があたたかくなり、癒されました。
これだけでもじゅうぶん幸せなことなのですが、このたび私は会友に推挙していただきました。
上野精養軒で行われた贈賞式にうかがい、推挙状をいただいてまいりました。
会場では、たくさんの賞を受けられた方々が次々と壇上に呼ばれ、美しい作品のタイトルとお名前が読み上げられていきます。そのたびに、「すごいなあ」「いいなあ」と、半分ぼうっとしながら拍手を送っていました。
式の最後のほうで、「会友に推挙された方々」として私たちの名前が呼ばれ、その場に起立して、推挙状をいただきました。
その瞬間、「ここまで描き続けてきてよかったなあ」と、心の奥からじんわりこみ上げてくるものがありました。
精養軒のおいしい料理がならびます。みんな和気あいあいと料理を取り分けます。おしゃべりが苦手な私は、ぼっちになりながらも、会場を回遊し、満足して、奥に引っ込み、おきまりの頓服(精神薬)を飲んで、会場を後にしたのでした。
自分の世界をしっかりもった良い絵をかけるように、がんばりたい。そう思った一日でした。

