「走る馬」は、ある夜に見た夢をもとに描いた作品です。
夢の中で、しんと静まり返った宇宙の中を、真っ白な光を放つ馬が走っていました。
その背中には天使が乗っていて、後ろからは悪魔のような存在が追いかけてきます。
けれど、その白い馬と天使の光は、どんな大きな悪魔よりもずっと速く、軽やかに宇宙を駆け抜けていきました。
こんな素晴らしい夢を、どうしてもそのまま残しておきたくてキャンバスに向かいました。
静まり返った宇宙の闇の中でこそ、白い光は一層まぶしく輝きます。
どんな影に追いかけられていると感じるときでも、私たちの中には、悪魔よりも速く走り抜ける光がある――
そんな思いを、馬と天使の姿に託しました。
この「走る馬」と天使が、ご覧になる方の心にも、前に進む力と勇気をそっと届けてくれますように。
F8 油彩画