金曜日にブログを書こうと思っていたのに、気づけばもう夜でした。
いつもなら、描きたい言葉がふっと湧いてくるのに、今日は何も浮かびません。
どうしてだろう、と静かに自分の中をのぞいてみると、
今描いている絵に、心がうまく入っていないことに気づきました。
理由は、きっとわかっています。
「才能がないな」と思った瞬間、
胸のあたりが、すっと冷える感じがしました。
その感覚に気づきながらも、私はそのまま、見ないふりをしてしまったのです。
本当は、その冷たさに手をあてて、
「大丈夫だよ」と言ってあげればよかったのに。
自分を大切にすることは、私の人生のテーマです。
けれどそれは、思っているよりも、ずっと繊細で難しいことでした。
私はずっと、「甘やかすこと」と「大切にすること」を、
どこか同じもののように扱っていた気がします。
落ち込んだときに、見て見ぬふりをすること。
考えないようにすること。
それも一種のやさしさのようでいて、
本当は、自分から少し離れてしまう行為だったのかもしれません。
大切にするというのは、
うまくできない自分や、冷えてしまった心を、
ちゃんと見つめて、そのままそばにいること。
あたたかくしようと、すぐに何かを足すのではなく、
まずは、その温度を知ることなのだと、少しだけわかった気がしました。
今、描いているのは、夜に佇むフクロウの絵です。
その姿は、不思議と、どこか遠い場所から見守ってくれている存在のようにも感じられます。
もしかしたら、このフクロウは、
ただのモチーフではなく、
夜の深いところから現れた“もうひとつの意識”なのかもしれません。
それは、私を導くために何かを教えるのではなく、
ただ静かに、すべてを見つめている存在。
うまくできない私も、迷っている私も、
そのままの姿で見つめ続けている、
裁きのないまなざし。
闇の中でも目を閉じないその存在は、
もしかしたら、私の中にある“魂の目”なのかもしれません。
迷いながらでも、こうして描いていけること。
そのことに、今はただ、静かに感謝したいと思います。