スピリチュアルアートって素敵です。私は私の絵をナイーブアート、童画、アールブリュットと呼んできましたが、スピリチュアルアートと呼んだことがありませんでした。
スピリチュアルアートやヒーリングアートといった繊細な分野では、その効用も絵の価値の中に入っているのだと思います。私は絵の効用とは、絵を見てその絵が深くて、たまらなく好きで自分の魂が喜ぶといったことだと思っています。そんな効用どれだけうれしいでしょう。それだけで、自分の波動が上がります。私はシャガールの絵を玄関に掛けていますが、見るたびにその世界に引き込まれ、現実のいやなことを忘れ、深いため息をつくのです。それだけで、その玄関からなんと良いことがやってくるようになったことでしょう。
私は魂の絵を描く、という目的をもってこの世に生まれた記憶があります。私は小さい女の子で他には何の計画もせず、その目的だけを心にいれて生まれてきたのです。もっと細かい計画を立てていたら楽だったのにと思いますが、おおざっぱな計画で魂の絵が描きたいから正規の美術学校には行かない、とだけ決めてきました。その魂の念願が果たせるかどうか。
私の思うスピリチュアルを絵にしていきたいので、ほかのひとのスピリチュアルとはまた違う気がするのです。前にも書きましたが、良い絵ってみんなスピリチュアルです。その意味では私は良い絵が描きたいのだとも思うのです。だから自分の絵をスピリチュアルアートと呼びたい理由はただひとつ、その精神世界の中に自分なりに入り込み、魂からの絵を描きたい。
私が自分の絵をスピリチュアルアートと呼んだことがないのは、描き方が違うかなあとも思うし、効用をうたう気にはなれないし、と自信なく思っていたためですが、自分なりのスピリチュアルアートを描いていきたいと思いました。今まで大切にしてきたナイーブアートも童画もアールブリュットも良い絵を描くという点ではみんなスピリチュアルの中に入るのではないかと思うのです。